平成13年度教職員派遣研修・短期派遣・三重県団・第242団
団長の研修日記

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団長 平井 幸郎先生

10月18日(木)
三重県第242教職員研修団は、NW072便にて、予定時刻が10分早くなり、 その時刻きっかりに、平成13年10月18日午後1時20分、名古屋空港を 離陸しました。団員、予定一名をのぞき、元気で機中の人となりました。  添乗して下さる日通旅行の岡様から示されたこの16日間の行程細案は、 一部を除き誠に周到なもの。ただただ頭の下がる思いです。 この人に全てをゆだねておけば「大丈夫」との思いを抱いたものです。 「我々もかくあるべきか」との印象を強くしたものです。 「はじめよければ全てよし」とはこのことだと思います。 ご安心下さい。良き成果を私ともども期待しております。 :平井 幸郎


10月19日(金) 好天
 ナイアガラの滝へ。(トロントから150km。QEWなる高速自動車道を走ること約1時間半)
「霧の乙女号」(Maid of the Mist)なる観光船で滝つぼを遊覧の後、 回転展望台Skylon Towereでナイアガラ・フォールズを眼下に昼食。 「こちらがカナダ、あちらがアメリカ、ニューヨーク、あれがゴート・アイランド、 アメリカの先端。すうっと向こうにトロントのドームの白い屋根が浮かんで見える…」 等と、バーズ・アイ・ビューを楽しむ。
 そして、19世紀の佇まいを残しているというナイアガラ・オン・ザ・レイク の街を見学。アイスワインの香と美味に接する。気がついてみると、 異国・異文化への興味・関心が"かけ足"の号令から遠ざかりつつあった。
帰路の車中に、時差の谷間を行き来する一行の静寂が漂ったとのこと。 平井 幸郎


10月20日(土)
 トロントの市内を視察。カナダ全体の三分の一もの人口がオンタリオ州に集中し、 周辺人口を合わせると500万人ともいわれるトロント市。 そのシンボルは市庁舎。ヘルシンキの建築家による設計で、1965年に建てられた新庁舎と、 1899年からの旧庁舎オズグードホール。 高層建築林立する中に、この二つが好対照の建造物としてそれぞれその特徴的な表情を呈している。
 1893年よりクイーンパークのシンボル的な存在となってきたというオンタリオ州議事堂。 セント・ジョージ・カレッジ等のあるトロント大学のキャンパス、そして 世界最大の高さを誇るCNタワーなどへ。時速22kmのエレベーターに乗ると58秒で地上346mの 展望台へ。眼下に広がるトロントの眺望はまた格別であった。
 AGO(オンタリオ州美術館)、地下鉄、路面電車をも体感。怡景山荘レストランにて中華料理にて 舌鼓をうつ。
 ホテルのテレビでは、今日も America Strikes Back と September 11 attack のその後を伝えている。
 平井 幸郎


10月21日(日)
 トロントからオタワ、ハルへ。(途中から雨。移動の時雨となり、幸運と誰かが。)
 午前10時10分。ロングボディーのバスで ホテルSheraton Centre を後にする。 横顔の印象的な運転手。大きな体格。
 Gardinerから高速道へ。一昨日走ったQEWとは反対方向。401号線に出る。地図を開くと、 これは、エリー湖からナイアガラ川、オンタリオ湖、そしてローレンス川と続き、 その南側がアメリカ。カナダの南端をトロントから東北東の方向に走っている401号。  次から次へと見慣れぬ標識が。白地に黒の数字は制限速度、100km。 青地に白はインターチェンジ。これも数字。
 最前の席で身を乗り出さんばかりに、あちこちと眺めては地図を広げるのに気が散ってか、 運転手が太い手を地図の上にのばしてきて言った。 「この辺は、Kingston だ。その昔、大変栄えた。トロントから約260Km、約2時間半。 インターチェンジの数、約60。」 「公園があって美しい地域、Brockville。」「この辺りには、空軍基地がある。Ogdensbrugだ。」 オクデンズバーグから401号と別れ、416号線に。片道2車線。紅葉の林の中を直進する。 放牧場か、牛の群も動いている。「以前は、片道一車線で対面通行だったが、あっちの反対車線は つい最近開通したばかり。ブランド・ニュー。Nepeanまで続く。」「ネピアンから417号。 Ottawaまで、もうすぐだ。オタワではShort Tourをやらないか。」何のことか計りかねていると、 添乗の岡さんを呼んだ。大きな足をアクセルとブレーキを巧みに踏み換えて、 オタワの中心街を案内してくれた。「あれが国会、アメリカ大使館、音楽ホール、美術館、フランス大使館、 造幣局…」と。
雨もあがったカナダの首都。紅葉。色彩豊かな街路樹。落ち葉で着色された地面。 歴史を感じさせる建造物。
 430Km辿り、6時間程の旅を終えてホテルの自室に身を置く。窓に太陽光が。 雲から顔を出した太陽が程なく平坦に広がる樹々の向こうに姿を隠そうとしていた。 多彩に染まった空。「どこを見ても絵になるナ」と。 平井 幸郎


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